今年の就活から始まった、8月面接解禁。16年卒の就活生も企業もこの変化にどう対応していいのかわからず、非常に大変な思いをした就職・採用活動になってしまったようです。
そしてさらに、今年に引き続き来年の面接解禁日も変更になるのが決まったようです。
そもそもなぜ、面接解禁の日が変わることとなったのか。今後どうやって就活をしていけば良いのかについてまとめてみました。
2016年卒からに8月面接解禁となった理由
今年から説明会の解禁が12月から3月。面接の解禁が4月から8月へ変更されました。
この背景には
・大学生の勉強時間の確保
・政府が学生の春休み・夏休み期間に就職活動ができるよう求めたことに配慮した
参考:「就活」解禁、6月に前倒し=来年から、経団連が方針―2年連続変更
という大きく2つの理由があるようです。
これをすることによってなぜ学生の勉強時間が確保されるのかというと、大学の期末考査が2月にあるところが多く、この時期に説明会や各種自己PR書類などの準備によって学生の本分である勉学に支障をきたすという考え方があるからだ。
本当、余計なお世話だよね。
2017年卒から6月面接解禁へと前倒しした理由
さて、大人たちの余計なお世話が果たして功をきたしたのでしょうか?
いざ蓋を開けてみると・・・本当にただの余計なお世話でしたね。
さすがに経団連もこのままじゃダメだって思ったのでしょうね。
面接の解禁は8月から前倒しします。
その理由は
榊原会長は2年連続となる解禁日の変更について、「学生、企業ともに活動が長期化し、さまざまな問題を生じた」と強調
ということだそうです。
この「さまざまな問題」というのは
・就職活動の長期化→学業へかける時間はその分減る→結局勉強できんやーん
というなんとも間抜けな展開です。これくらいちょっと考えれば誰にでもわかると思うのですが。
また、中小企業も当然「良い人材」が欲しいわけです。
そのため8月を待ってられませんし、企業によっては決算が近く、就職活動どころではないところも多くあります。なので、8月待たずに面接していた企業がとても多くありました。
しかし、大企業は8月からと面接をしたということで、中小企業はただの滑り止めで、大企業に受かったら内定辞退しようという学生も今年は例年より多くいたという事実を耳にしました。
何もしなくても人が集まる大企業はいいですが、中小企業からしたらたまったもんじゃないですよね。
なので8月から面接解禁はやはり遅いってことになります。
じゃあいつ面接を解禁した方がいいのか?
実はもう説明会の場所をとってある企業や場所を提供しているところは、説明会が3月から始まることを前提としてもう動いています。なのでここは動きません。また、就活の時期を短くしたいと経団連は思っているらしく、2015卒より1ヶ月短い説明会解禁3ヶ月後の6月に前倒ししたということでしょう。
就活生はいつ何をすればいいの?
面接時期が2ヶ月前倒しされたと言っても、就活の全体スケジュールは16年卒となんら変わりはないと断言できます。
2ヶ月前倒しにすると言っても、8月を待たなかった企業のほとんどは6月には面接を始めていたのです。これが正式な面接開始日になったに過ぎません。
でも中には5月面接を始めるところも出てきますし、今年もそうでした。
また、インターン生の囲い込みもあるようですので、すでにスタート地点はものすごい引き離されている人もいますよ。
まあやることは変わらないので、早めに自己分析をしましょう。
僕は自己分析のことも書いていたので、よかったら参考に。
就活の自己分析がわからない人やエピソードがない人はこれをやってみなさい|Reanoise
今後の見通し
今回は面接の時期が2ヶ月早まるだけでしたが、きっと6月面接解禁したことによる就活時期の短さは、後々ある社会問題へとつながる可能性があると思っています。
それは離職率が高くなることです。
1つの企業にかけられる企業研究の時間を短くせざるを得ず、その企業のことをあまりわからず(知った気になって)入社し、やっぱなんか違うという人の増大が原因です。
というふうに予言してみます。
そのため、従来の12月説明会始まりの4月面接解禁という流れに落ち着くのかなと思っちゃいます。
当たってたらほめてちょ(笑)
まとめ
もともとは学業への影響に配慮して期末考査が終了したであろう3月から就活スタートとしたが、8月面接解禁のために就活期間が結局長くなってしまい、本末転倒な状態であった。
そこで、3月スタートは変えられないので、面接解禁を6月にすれば現状が改善すると考え、2年連続の変更となった。
お節介な大人に振り回されることになる就活生は、「〜のせいだ」とか思わず、与えられた環境で最大の努力をして希望の職を選び抜きましょう。健闘を祈っています。